洞窟情報サロン1階b 洞窟連想の景観

イザナギ海食洞窟

イザナギ海食洞窟

2012年11月、洞窟プール上部に「イザナギ海食洞窟」を新たに展示した。これは、同年9月に行った島根県での洞窟調査から連想した模型である。出雲に伝わる神話に思いをはせながら、カゴ、金網、紙粘土、ラッカー、ペンキ、釣り糸等を使用して手作りで製作した。

鍾乳石の模型

鍾乳石の模型と鉄道模型

鍾乳石の模型は移動できる。種類は鍾乳石の他に洞窟動物、洞窟植物や鉄道模型もある。鍾乳石としてはつらら石、石筍、氷筍、溶岩球、石柱等の約100種を展示している。他に、鉄道模型は、ブル−色のJRの形(5連)と紫色の阪急の形(3連)である。一部のレ−ルの上には、網を張ってトンネルのような形にしている。周辺には、発光ダイオ−ドで6種の点滅ができるように配慮している。

鉄道模型の動画動画

洞窟模型の中を走る鉄道模型と洞窟生物の動画。

岩塩筍と石灰花

岩塩筍と石灰花

左はヒマラヤ産の岩塩内にランプを挿入した塩筍で、高さ30cm・上層部円周44cm・底辺円周53cm。右は七色に変化し輝きながら回転するLEDの石灰花で、高さ35cm・針状の放射形(紡錘状)円周44〜50cm。

岩塩筍と石灰花の動画動画

発光する岩塩筍と、輝きながら回転する石灰花の動画。

洞窟生物模型

洞窟生物模型

「洞窟生物」には、周期性洞窟動物、洞窟魚(ミミズハゼ)、洞窟植物群、洞窟性動物などがある。洞窟生物の特徴は次のとおりである。皮膚が薄い、色素がなくなる、複眼・後ばね・気管の退化が進んでいる。さらに、脚や触覚や感覚毛が発達している。一方、生活の周期性がなく、成長が遅い、産卵数が減少している。設置した模型には、コウモリ、魚、蛙、蜘蛛等がある。

風化洞窟写真・溶岩樹型写真

風化洞窟写真(左側2列)

風化作用は、岩石の表層部が、温度変化や水の作用により多様に劣化する現象である。岩石が温度変化による乾湿風化(スレーキング)と水の凍結膨張により砕片する場合(凍結破砕作用)―などの他、塩類風化、岩石が水と反応して変質し粘土を生ずる場合(化学的風化作用)あるいは生物の破壊活動による場合がある。

溶岩樹型写真(右側2列)

火山噴火物の溶岩が樹林帯を流動すると、樹幹に接した部分が急冷して固結する。基本形態は、竪樹型、横臥樹型および複合樹型に大別される。それ以外に、洞窟樹型、二次生成樹型などがあり、生成の環境や条件が異なると、多様なタイプが生成される。設置した模型の材料は、円筒形状とパイプのPVC硬質容器、紙粘土とのり付ラッカースプレーである。

黄金石筍模型と石灰石筍模型

黄金石筍模型と石灰石筍模型

黄金石筍模型は高さ110cm・上層部直径8cm・底辺直径25cmで、石灰石筍模型は高さ150cm・上層部直径10cm・底辺直径25cmである。硬質塩化ビニールを円筒状に形成し、周囲に金網をまいた。金網の外部に紙粘土を20個粘着して硬化させ、表面を着色している。

連立石筍模型

連立石筍模型

連立石筍模型は、つららが滝状のように落下するときに成長するものである。この模型では、円筒状に形成した表面を着色している。

洞窟滝模型と間欠泉模型

洞窟滝模型と間欠泉模型

洞窟滝は、溶岩洞中の溶岩が流れ下った急勾配の床面の落差によってできる機構である。洞窟滝と間欠泉の作動は洞窟プールの水を利用して、天井部から落下させ、一方で、噴水させる模型である。数色に変化するイルミネ−ションをLEDによって構成している。

洞窟プール模型

洞窟プール模型

玄武岩の流動性でよどんでいる溶岩のある火山の噴火口あるい窪地を洞窟プールと言い、流動性の溶岩ばかりではなく、凝固したりあるいは、一部凝固している状態にも用いられる。洞窟プ-ルの上にはコウモリが飛び、水中には、魚を泳がせるシステムを備え、洞窟生物模型もある。その横には65点の火山洞窟の写真を展示している。

洞窟プールの動画動画

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